曳尾塗中(えいびとちゅう)

老師の言葉で亀が尾を引きずって泥の中で生きる意から、高貴な身分になって窮屈に生きるよりも、低い身分でいいから自由に生きたいという意だそうです。

今回はこれとよく似た話

「あるメキシコ人の漁師とアメリカ人旅行者の話」をご紹介します。

(要約)

メキシコに1日数時間のみ漁をして、家族が食べる分と余れば人にあげたり市場で売る。夜は大好きなシエスタを飲みながらギターを弾くという気ままな生活している漁師がいました。ある時、メキシコに旅行に来ていたアメリカ人のMBA取得者が彼を見てこう云いました。


MBA:「あなたほどの腕があればもっと魚を取り、設備投資をして人を雇い大きくビジネスをしてお金を稼ぐべきだ」

漁師 :「大きくビジネスをしてお金を稼いだらその後はどうすんだい」

MBA:「お金をたくさん稼いだその後は、のんびり釣りでもして夜は好きなギターとお酒でも飲んだらいいのさ」

漁師:「それならもうすでに出来てるよ!」

アメリカのビジネスジョークで使われる例え話。ビジネスなんて意外と本質を瞞すスウィートなトラップかもしれません。以前ネットで流行った記事なのでご存じの方も多いと思います。興味のある方は「メキシコ人の漁師 MBA 原文」等で検索してみてください。私は能力はともかく性質的にはメキシコ人の漁師タイプです。※最近見た目も南米ラテン系とよく言われます。


話題は変わり横浜のBARに勤めてた頃の話

私が師と仰ぐ人はとても厳しい方でした。

教わったことはただ2つ

①背中で客を感じろ

②自分の音楽を持て

どちらも抽象的で捉えどころが難しいのです。師匠は見識が広く会話が面白い!しかもかなりエッジの効いたキャラクターです。人材育成は‥あまり上手くないなと思ってました(のちに私の認識不足と悟りましたが)。


最近感じること

店主のカラーは尖れば尖るほど人(スタッフ)に伝えることが難しい。今になって師匠の在り方、生きざまに妙に納得することがあります。未だに取り組む難しい課題を与えてくれた師匠!やはり素晴らしいバーテンダーです。

横須賀でも多くのスタッフを従え他店舗展開している若き経営者を目にします。彼らの溢れる才能や努力は本当に眩しい。性質の違うワタシには正直彼らを羨ましぃ~と思います。そんなことを知らずか知ってか稀に他店舗展開や多角経営をやたら勧めてくる方がいます。


しかし

私のお役目はそこではないのです。

もちろん能力もありません。


「曳尾塗中」


身分や立場に縛られず

自由であるために

亀の尾は泥の中で

尖り続けなければならない

メキシコ人漁師や

わが師のように


そうだ💡

たまには師匠に連絡しよっと!

Night Pub MADISON

「横須賀ストーリー」が発売された昭和50年代、横須賀ではディスコやクラブ、バーが軒を連ねていました。街にネオンが灯る頃、酒場では仲間たちの笑いや語らい、男と女の出逢いや涙、そこにはいつも歌が寄り添っていました。「マディソン」は古き良き酒場「ナイトパブ」の進化型。老若男女国籍を問わないちょっぴりお洒落で人情に溢れた空間です。肩肘張らないママとマスターが日替わりで皆様をお迎えいたします。

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